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テラリウムの始め方と初心者でもできる作り方|必要な道具まとめ

テラリウムは苔を始めとする小さな植物をボトルや水槽に植栽し、レイアウトを作り込むことを指します。小さな器の中に自分の思い描く景色を作るのはもちろん、実際に見た景色を作り込むのも良いでしょう。今回は初心者でもできるテラリウムの作り方をはじめ、テラリウムを始めるのに必要な道具や手順を紹介していきます。

目次

テラリウムとは

テラリウムとは、ガラスなどの光が通る密閉された透明なケースの中で、陸上の生き物を育てる方法のことを言います。最近では苔テラリウムや小さな森や自然のような植物の世界を作ったりするのが人気です。

テラリウムとパルダリウムの違いは?

名前は似ているこの2つですが一体どんな違いがあるのでしょうか?それぞれの特徴を見ていきましょう。

テラリウム

陸上の動植物を楽しむ。最近は苔をガラス容器に入れて育てるのが人気です。

小型の陸生動物、特に爬虫類、両生類、または陸生無脊椎動物が育てられていて、通常はガラス張りのケースの形をしています。これを日本では「ビバリウム」と呼んでいます。その他にも植物が栽培されている密閉された透明の球体やガラス張りのケースもあります。こちらが今人気の苔テラリウムです。

パルダリウム

湿地の環境を再現する。パルダリウムは一部では大きな盛り上がりを見せてますが、まだそれほどポピュラーではありません。海外でみまだそれほど知られてはいないようです。

パルダリウムはラテン語で湿地、沼地を意味するpalusとariumからなる言葉です。英語版のWikipediaでは「陸生と水生の両方の要素を取り入れたビバリウム」と説明されています。

また、熱帯雨林や雲霧林など湿潤な環境の生態系を作る設備のことをパルダリウムといい、生態の育成環境を再現するビバリウムの中の1ジャンルとも捉えられます。

テラリウムを始めるのに必要な道具

最低限欲しいアイテム一覧

テラリウムの始め方

あると便利!追加して用意したい道具

  • 小石や砂利
  • 活性炭
  • 根腐れ防止剤
  • 扇風機
  • メラミンスポンジ
  • ミニチュア、フィギュア、オーナメントなど

テラリウムにおすすめの道具・グッズ

ボトルガラス容器

価格780円〜

斜めに切り取られたガラスボトル容器。苔や植物を植える際もピンセットを入れやすいほか、完成した時のビジュアルも綺麗に見える特徴があります。もちろん水を入れやすく、ボトルも拭き取りやすいのでおすすめ。ガラス製なのに1000円を切る価格で入手できるので初めての方でも購入しやすいですよ。

おまかせ苔パック

価格1100円〜

苔を選ぶセンスによってレイアウトの見せ方が大きく変わってきます。知識が薄い状態で苔選びをしていくと、「思ってた作品と違う」という状態に陥ることも。

目標とする作品の使われている品種を選んで作成するのが一番ですが、特に目標はなくテラリウム作品を作っていきたい!けど失敗したくないという方はこちらのセットを購入するのがおすすめ。慣れてきたら新しい苔や植物を追加していきましょう。

ソイル

価格550円〜

培養土、ハイドロボール、赤玉土など。苔テラリウム作りをする上ではおすすめは赤玉土です。赤玉土は有機物を含まない無機質な土ですので雑菌等が繁殖しないというメリットがあります。ガーデニングで使われる腐葉土を使ってテラリウム作品を作ることもできますが、カビなどが発生やすいため、おすすめはしません。

アクアリウム用でもOK

アクアリウムにも使われるソイルもテラリウムでよく使われる用土の一つ。少量の水でも保湿しやすいため、数日に1回の霧吹きでも管理できるメリットがあります。ただ、水のあげ過ぎは白カビが生まれる原因にもなるので注意が必要です。

小石や砂利

価格999円〜

鉢底用。水はけをよくするほか、地表では趣を出します。砂漠の雰囲気を出したい時は砂を使うのがおすすめです。白い砂やカラーサンドなど、好みの色に合わせて作れるのがいいところです。縦向きの容器をあえて横に使うと奥行きや段差ができていいですよ。上記の商品は自分の気に入ったセットを選ぶことができます。

扇風機

価格2980円〜

植物にも「風」が必要で、定期的な風通しをしてあげることが必要となります。数日に1度、ベランダに出しておくというのも良いですが、外に出せない日が続いたりしてしまう場合は小型扇風機で風を送るだけでもかなり違います。100円ショップで売られているハンディファンやPC周辺機器のファンを活用するのも良いでしょう。

霧吹き・スプレー

価格1200円〜

テラリウムでも定期的な「水やり」は必要になってきます。ただ、水をヒタヒタにあげてしまうと根腐りしたり、カビの元になってしまうので霧吹きで簡単に湿らす程度にしましょう。霧吹き後は容器の周りをティッシュやキッチンペーパーでよく拭き取っておきましょう。きちんとした知識を身につけて、テラリウムを長く楽しみましょう。

ミニチュア・フィギュア・オーナメントなど

貝殻を使えば海岸風のテラリウムが作れます。貝殻は100均で購入できますし、夏にぴったりの作品ができますね。その他にはフィギュアを使ってみるのもいいでしょう。オリジナリティーが生まれますし、レゴブロックのフィギュアはストーリー性があって人気です。他にも、石や流木等の飾りもオシャレで人気があります。

割りばし・細長いピンセット・スプーンなど

口の狭い瓶などを扱う時や、コケを土(ソイル)に植え込む際はピンセットがあった方が作品を作りやすいです。割り箸でも代用は可能ですが、植え付けや飾りの配置の際はピンセットと比べて非常に扱いづらいです。

テラリウム用で調べるよりもアクアリウム用と検索する方が豊富に出てきます。以下の記事でピンセットの種類と特徴おすすめのピンセットを消化しているので参考にご覧ください。

初心者でもできるテラリウムの作り方

  1. 容器の底に根腐れ防止剤を入れる
  2. 小石や砂利を敷く
  3. 活性炭を敷く
  4. 用土を敷く
  5. 植物を植える
  6. お好みで表面に小石やコケなどでカバーする
  7. フィギュアやオーナメントなどで好みを加える
  8. 土を湿らせ、好みで蓋をする
  9. 直射日光を避けて明るい場所で管理する

①容器の底に根腐れ防止剤を入れる

あったら良い

まずは根が腐らないようにしたり、土の状態を改善してくれる根腐れ防止剤を入れます。入れなくても大丈夫ですが、入れた方が長持ちします。入れておいても損はないですね。

②小石や砂利を敷く

次に小石、または砂利を敷きます。横から見た時に見栄えよく作るといいです。テラリウムは容器の3分の1を何もない状態にしないといけないので分厚くしすぎないように気をつけましょう。また、石を土台にすることで水はけと通気性が良くなります。

③活性炭を敷く

より本格的に作るために活性炭を敷きます。なくても問題はありません。苔テラリウムを育てる場合は、苔の臭みを調和してくれる効果もあるので部屋を苔の匂いで充満させたくない人は用意していたほうがいいですね。

④ソイルを敷く

次に容器に土を入れます。スプーンを使って山や谷を作ります。レイアウトが決まったら霧吹きや水さしで湿らせます。あえて凹凸に仕上げてもいいですが、苔を植える場合は平らにしたほうが植えやすいです。

⑤植物を植える

植物を植える前にまず長さを決めてカットしておきましょう。茎部分が2cmになるように切り揃えるといいです。カットが終わったら、自分のイメージに沿って植物を植えます。植えるときはピンセットを使って差し植えていきます。また、苔植物には根がないので敷き詰めるように置いていくだけで大丈夫です。

⑦お好みで表面に小石や苔などでカバーする

植物を植え終わったらあとはお好みで小石や砂利、苔でカバーしていきます。フィットなどを飾りたい場合はここで世界観が決まるのでイメージに合った小石や砂利を選びましょう。カラーのついた石などを使えば見栄えもさらによくなるでしょう。

⑧フィギュアやオーナメントなどで好みを加える

次にフィギュアやオーナメントを飾っていきます。先ほども書きましたがレゴブロックはストーリー性があって面白いですし、今は100均にも飾りに使えるいい感じのものも販売されています。手芸品を売っているお店にもパーツになるようなものがあります。ベルなどをつけるとクリスマス感が出ていいですね。

⑨土を湿らせ、好みで蓋をする

最後の仕上げに霧吹きをします。傾けて溜まった水分はスポイトで吸い取って、側面は柔らかな布で拭きあげます。

⑩直射日光を避けて明るい場所で管理する

テラリウムは直射日光が当たる場所は避けてください。レースカーテン越しの日光が当たる場所か、明るい日陰で育てましょう。植物用LEDライトや、苔の種類によっては室内灯の灯りでも十分に育ちます。

苔やシダ植物は冷涼な環境を好む種類がほとんどなので、夏場はとくに蒸れすぎないように気をつけてください。

テラリウムの水やり

テラリウムの水やりは、基本的に霧吹きで与えます。ただし、水やりの頻度はテラリウムの蓋の有無によって異なるので気をつけましょう。

蓋ありテラリウムの場合

蓋があるテラリウムの場合、水やりは半年に1度程度するようにしてください。目安としては、中の結露がだんだん少なくなってきたら霧吹きをしましょう。

蓋なしテラリウムの場合

蓋がないテラリウムの場合は、2〜3週間に1度を目安にしてください。毎回霧吹きでたっぷり水をかけてあげましょう。

初心者向けテラリウムの始め方まとめ

楽しくなると容器が増えるので注意!

テラリウムは一つの作品を作り、楽しみにハマると容器一つでは物足りなくなっていきます。気づいたら2つ3つと増えていくことがほとんどなので地震対策など注意が必要になってきます。

ぜひ快適なテラリウムライフを送ってくださいね。

その他のおすすめの記事

テラリウムの始め方でよくある質問

テラリウムを始めるのに気をつけるポイントは?

テラリウムは、①直射日光を避ける②湿度を維持する③コケなどの植物の組み合わせ④カビが生えないようにする⑤容器が倒れない場所を用意するといった5つのポイントに気をつける必要があります。

テラリウムを始めるのに気をつけるポイントは?

テラリウムの苔は暗いところでは綺麗に育ちません。1日8時間〜10時間はLEDライトなどで照らす必要があります。ただし、直射日光に当てるのはNGです。湿度(水分)の維持が必要になるので2週間に1回霧吹きをしてコケに水分を与えましょう。季節によって頻度は異なりますが、容器に水が溜まるとカビが生えたり、コケが枯れる原因となるので注意が必要です。

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この記事を書いた人

Pureメンバーのアバター Pureメンバー Pure Station編集者

純粋に気になった情報を徹底リサーチしています。また、比較しないとわからないだろこれ!みたいな内容は徹底的に調べ、独自の視点でどっちがおすすめかなど記載しているので参考してください。

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